VLOOKUP関数とは、検索データに該当する行の任意の列からデータを呼び出す関数です。
=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)
データを取り出す関数としては良く知られた関数ですが、いまいちその仕組みが分からず
毎回ネットで調べるという方もいると思います。
今回は図を駆使して、分かりやすく解説していきます。
VLOOKUP関数とは何か?
先に述べったように、この関数は検索データに該当する行の
指定列からデータを取り出す関数のことを指します。
以下の図をご覧ください。
果物の名前と産地、値段の表があります。
この表から果物の名前を指定して産地と値段をピックアップしました。
VLOOKUP関数では、検索データ(果物の名前)を指定し、その行番号を取得します。
その後任意の列番号を指定して値(産地、値段)を取り出します。
では、具体的な関数を見てみましょう!
VLOOKUP関数の使い方を解説!
VLOOKUP関数は以下のように、4つの引数で成り立ちます。
=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)
果物の産地情報を取り出す例で解説します。
① 検索値
その名の通り、何のデータを取得したいかを決定します。
今回は “メロン” としました。
② 範囲
検索対象となる表の範囲を決定します。
この範囲には、検索値と取得したいデータが含まれることが必須条件となります。
また検索範囲の左端に検索値が来るように設定します。
③ 列番号
取得したいデータがある列番号を入力します。
ただし、この番号は③検索範囲の左端を1列目としてカウントします。
④ 検索方法
検索方法には2種類存在します。
- TRUE: 部分一致
- FALSE: 完全一致
今回は文字列なので、”FALSE”を選択しました。
こちらは検索値と完全に一致する文字列を探し出します。
※部分一致については一部の文字列、あるいは数値であればそれを超えない最大数をピックアップしますが、今は理解できなくても問題ありません
よくあるエラー
VLOOKUP関数を使用する際に、よく遭遇するエラーをまとめました。
検索範囲の不一致
検索範囲の左端に検索値がない場合はエラーとなります。
以下の図では、検索値が果物の名前であるのに対して、検索範囲がNo.にまで及んでおり、結果はエラーとなります。
列番号の設定ミス
列番号は検索範囲の左端を1列目として数えます。
つまり
値段を取得したければ検索値である果物名を1列目として
3列目のデータを取得するよう設定します。
検索値がない
検索方法を”FALSE”にした場合、検索範囲にその値がなければエラーで返します。
また”TRUE”に設定した場合は、一部の文字列、あるいは数値であればそれを超えない最大数をピックアップしますので、検索値がなくとも間違った値が返ってくる可能性があります。
よほどのことがない限り検索方法は”FALSE”を選択し、
もしエラーが起こった場合は警告が出るなど見逃し対策をしておくと便利でしょう。
まとめ
VLOOKUP関数は一度理解してしまえば大きな効力を発揮する関数です。
これを機に使えるようになっておけば、より複雑な条件策定時にも役立つでしょう。
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