【Excel】在庫管理表を作ろう!

Excelテクニック編

企業での欠品や過剰在庫は、時に命取りとなることがあります。
例えば突然の装置の故障に対応できず、製造が一時ストップなんてことも・・

そうならないように、普段から出入庫を管理することがモノづくり、しいてはそれに関わる人の使命なのです。

今回解説するのはエクセルシートによる在庫管理表です。
より高度な管理が必要な方は「リンク付き在庫管理表」をご覧ください。
マクロによる在庫管理表はこちらをご覧ください。

Excelの在庫管理表のメリット

Excelによる管理は、以下のメリットがあります。

  • 誰でも、簡単に使いこなせる
  • 紙媒体に比べて管理が楽
  • 在庫管理ソフトの導入が必要ない

中でも私が重要だと思うのは、”誰でも使えるという点です。

管理ソフトやアクセスによる在庫管理もよく聞きますが、
何か問題が起こった際に当人達で解決できなければ時間が無駄になってしまいます。

その点、Excelは今時は高校生でも使いこなせるのではないでしょうか?

在庫管理表は2タイプ

在庫管理表には2つの種類が知られています。

  1. 単表
  2. 在庫移動表

この2種類の管理表の作り方を解説します。

単表タイプ

単表タイプは1商品1シートで管理します。
紙媒体の管理表をそのままExcelに移植したようなものです。

単表タイプの作り方

以下の表を真似して作成してみましょう。

必要な情報は、「品番」「品名」「入出庫の日時」「担当者」「在庫数」です。

9月1日時点の在庫数を100としましょう。
D5セルには

【前日の在庫数】+【当日の入庫数】-【当日の出庫数】 をあらわす式を記入します。

セル右下にカーソルを合わせダブルクリックし、下まで関数をコピーします。

これで終わりです!

あとは入出庫が発生した日付の行に、必要な情報を記録するだけです。

単表のメリット・デメリット

単表タイプのメリットは、なんといってもその作りやすさ、運用のしやすさです。
PC操作が苦手でも、これぐらいの数値なら間違えず打ち込めますね。

一方デメリットは、扱うものの数が多くなるとシート数が多くなり管理の手間が増えることです。
多くのものを扱う企業にとっては管理が複雑化しかねます。

在庫移動表

在庫移動表は、多くの商品を1シートに記載し、全体の管理状況を見渡せるタイプの管理表です。

在庫移動表の作り方

必要な情報は、「品番」「品名」「入出庫の日時」「在庫数」です。
横方向に項目を記載し、縦方向に商品を並べます。
※マクロを使う可能性がある場合は、安易なセル結合はやめましょう。

D2セルには、

【先月の在庫数】+【当月の入庫数合計】-【当月の出庫数合計】 をあらわす式を記入します。

これで一元管理表が完成しました。

在庫移動表のメリット・デメリット

在庫移動表のメリットは、商品の管理状況を包括的に把握できることでしょう。
単表と違い、目的とは別の商品の欠品にも気づくことができます。

一方でデメリットは、備考欄や担当者の記入に一工夫が必要である点です。
「別シートで記録を取る」あるいは「メモ機能を使用する」など思いつくことはありますが、少し知識が必要になります。

まとめ

在庫管理表の作成方法を解説しました。
単表タイプと在庫移動表タイプ、今の状況にあった方をうまく選択しましょう。

別の記事でマクロを活用したワンタッチの在庫管理表などをご紹介しています。
入力間違いの低減、入力時間の削減などに貢献できることと思います。

また、マクロが使えないよという方向けに、
単表タイプと在庫移動表タイプ、両方のメリットを生かした在庫管理表の作成方法も解説しています。

良かったらご参照ください。

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