【マクロ】変数とその使い方

Excelマクロ編

変数とは

変数とは文字列や数値を一旦入れておく入れ物のようなものです。


エクセル関数や、簡単なプログラムではセルの値を直接代入しても良いですが、
複雑なプログラム程、値のやり取りが多くなります。
その際に値を変数に格納しておけば、いちいちセルを指定する手間が省けます。


VBAでは基本的に変数を使用しますので、その使い方をマスターしましょう!

変数の使い方

変数とそれに代入する値(数値・文字列)を=(イコール)で結びます。

a = 1
b = “VBA”

上記の例では、
aという変数に1という数値
bという変数にVBAという文字列を格納しました。

ここでの注意点は、変数名が必ず左に来る、ということです。

数値と文字列の区別

内容表記方法
数値そのまま記述 1, 2, 3
文字列“”(ダブルクォーテーション)で括る “VBA”, “マクロ”

ここでの注意点は、文字列を入れた変数には””(ダブルクォーテーション)はつけない、という点です。

変数同士の計算

変数同士の計算をする場合は、数値の入った変数を四則演算記号で結ぶだけです。

Sub 変数とは()

a = 1
b = 5

MsgBox a + b

End Sub

メッセージボックスには1+5の計算結果が出力されました。

セルに対応した値を格納したい場合

セルから値を引っ張ってきたい場合は、変数名の後にセルを指定します。

Sub 変数とは()

a = Range(“b2”)
b = Range(“b3”)

MsgBox a + b

End Sub

このようにセルの値が計算に反映されます。

変数名のつけ方

以下に代表的な変数名のつけ方をまとめます。
これを覚えておくと、他の人が書いたコードを読む際、変数にあたりがつけやすくなります。
※接頭辞については後述します

表記方法内容
ハンガリアン法変数名の先頭にデータ型を示す1~3文字程度の接頭辞(プリフィックス)をつけるstrName
キャメル法複数の単語を組み合わせて変数名を設定し、各単語の先頭を大文字にするLastRow
スネーク法変数名をすべて大文字にするLASTROW

命名規則

基本的に変数名は自分の好きなように決められますが、いくつかルールが存在します。

  • 使用できる文字は、英字、ひらがな、全角カタカナ、漢字、数字、アンダースコア(_)
  • ExcelのVBA関数、ステートメント、メソッドと同じ名前(予約語)を使用することは出来ない
  • 同一の適用範囲内で同じ名前の変数を宣言することはできない

他にもありますが、エラーが発生した際は以上のことに気を付けてください。

まとめ

今回はVBAにおける変数を解説しました。変数は多量のデータを扱う上では必須のツールとなります。
次回以降の知識と合わせ、しっかり理解しましょう。

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